テーマ:障がいのある人の地域生活の実現

日時:令和3年3月13日(土)14時00分~16時00分

方法:オンライン配信

【講演】一般社団法人日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構 代表理事   内布 智之氏

【奄美地区からの報告】

(報告者)

・橋口 真樹氏 (宇検村在住)

・西田 啓吾氏 (希望の星学園勤務)

・大山 範晃氏(就労支援事業所あまみん)

【意見交換】

参加者:72名(参加申し込み人数)


新型コロナウィルス感染症の地域での発生状況に伴い延期となっていた研修会ですが、3月13日にオンライン配信の形式で開催されました。

前半の講演は講師の内布氏が東京から参加し、ご自身の発病から現在までのリカバリーストーリーやピアサポート活動を始めようと思ったきっかけ、ピアサポートの良さや今後の夢・希望、体調管理で気を付けていること、薬や医師との付き合い方などについての話がありました。

参加者から内布さんへの質問は、

・ピアサポートのどういうところが回復に有効だったのか?

・引きこもりの人へのアプローチへのアドバイスは?

・辛い時に医師や薬に対する不安はなかったか?

・相談できる人はいるか?

・奄美では差別・偏見がまだ強く、病気のことを相談できない人も多いが、相談できる人を増やすためのアドバイスは?

・自分でピアサポートだと思ってやっていたことが相手にとってはそうでなかったときはどうしたら良いか?

などが出ました。

 

後半は、奄美地区在住の3名の方々から、現在の地域生活の報告がありました。

・橋口真樹さん(宇検村在住)・西田圭吾さん(奄美市在住)・大山範晃さん(奄美市在住)が、それぞれの立場から自身の障がいやこれまでの経過について語っていただきました。

 

報告の後、内布さんも交えて意見交換として、

・障がいや病気がありながら仕事や生活をする上で工夫していること

・嬉しかった支援・がっかりした支援

・仲間や人とのつながりについて

・将来の夢

などを話し合いました。

 

最後に内布さんから参加者へ、

障がいは自分の中にあるものなので、取り除こうとおもっても取り除けない。プレゼントだと思って、逆に仲良くしていったほうが良い。周りの人も、この人が障がいを持っていてくれてよかったと思えるようになったら良い。社会が変わるのは時間がかかるが、みんなで繋がっていき、受け入れられるようになったらいいと思う。

というメッセージがありました。

今回の研修会をきっかけに、今から自分たちでもできると思ったこと、やりたいと思ったことを形にしていけるように、今後の活動に活かしていきたいと思います。