(開催日時)2月28日(金)16時30分~19時40分 (参加者:家族、支援者 合計31名)

(場所)奄美市役所 5階大会議室

日常生活上のコミュニケーション方法を集団で学習し習得していく訓練のことをSST(ソーシャルスキルズトレーニング)といいます。講師高森先生は1989年よりSSTリーダーとして活躍中の方です。

昨年に引き続き精神障がいのある方のご家族、支援にかかわる人を対象に開催しました。

今回は、新型肺炎の感染予防が叫ばれる中でギリギリの開催となり、感染予防としてマスクを各自使用し手指消毒のための消毒液を設置し、相談支援専門員の事例検討会の時間にも振り替えて、日頃、支援にかかわる相談支援専門員の方もたくさん参加しました。

先生は自ら体験したエピソードから「善意でやることが相手を傷つけてしまうことがある」ということがあり、その人とのコミュニケーションなしには支援もスムーズにはいかないことを説明されました。また、千葉県の家族会の方が自費で作成した小冊子を無料で配布し、オープンダイアローグという「心を開いて会話する」ことで薬だけに頼らず、当事者を中心にチームを組み話し合いながら回復を目指す活動の紹介や、妄想型統合失調症のジョン・ナッシュ博士の実話から作成された映画ビューティフルマインドの話がありました。

その冊子にも掲載されている高森先生の「ビタミン愛をあげましょう」という項目の中から、精神科の病気には人の愛と暖かい支援が必要なことを説明され、参加者には「病気の方は緊張感が強かったり、3000m級の登山をしているくらい疲れやすいことを理解して欲しい」と呼びかけました。

残り時間は少なかったのですが、後半は個別の困りごとからどういうふうにコミュニケーションを取れば良いのかを皆で考えました。自分自身も、相手の気持ちに寄り添うよりも、つい自分の考えを先に伝えてしまうことに気づかされました。

参加者のアンケートでも「具体的でわかりやすかった」「精神障がいの方と接する時はもちろん、我が子とのかかわり方にも参考になった」と好評でした。