期日:平成30年12月4日(火)18:00~20:00

場所:奄美文化センター 第2会議室

テーマ:「依存症」を知る~アルコール・ギャンブル・ゲームに溺れる仕組み~

講師:鹿児島県精神保健福祉センター 所長 竹之内 薫氏

主催:奄美地区地域自立支援協議会 精神部会

共催:鹿児島県名瀬保健所

参加人数:61名


当日のスケジュール

①「地域資源」を知る 

報告:名瀬保健所

②「依存症」を知る

講話:鹿児島精神保健福祉センター 所長 竹之内 薫氏

③意見交換

 

(主な内容)

最初に、保健所より依存症に関する社会資源の紹介がありました。奄美において依存に関する相談機関はあるものの、まだまだ自助グループや治療資源が足りないことがわかる内容で、今後の課題であることが認識される報告でした。

講話では、『依存症とは「自分の意思や精神力では、その行動をコントロールできなくなる病気」で、進行性の病気であり、適切な対応をしないと借金や失業、離婚など大きな問題を抱えることになる』ということで、依存の種類やメカニズムの説明がありました。

その中でも、アルコールと「うつ」の問題や、薬物、ギャンブル、インターネット等のゲームについて、その現状や特徴、診断基準について詳しい解説をしてもらいました。

又、後半には、高次脳機能障害者支援センターとしても機能している精神保健福祉センターとして、「理解されにくい(気づきにくい)障害」とされている高次脳機能障害の症状についての説明がありました。

 

意見交換においては、数多い意見が出され、竹之内先生の臨床経験から具体的なアドバイスがもらうことができました。

アンケートでも、「普段、迷いながら支援をしているので、ヒントをもらえた気がします」「『どう病識を持ってもらうか』より、『どうサポートしていくか』に切り替えていく、と教えていただき少し先が見えた気がします」と参加された皆さんそれぞれが今後の支援に生かしていけるという声が多い内容でした。

仕事終わりという夕方から夜にかけての時間に、講師をしていただいた竹之内先生はもちろん、参加された皆さんには感謝申し上げます。